並行宇宙をテーマにすることで、世界線A・B・・・が拡散・収束される
■帯より転載
『星を継ぐもの』シリーズ
堂々の最終巻!
シリーズ累計266刷154万部突破!
2024年創元SFオールタイム・ベスト読者投票第1位
■感想
本書は14年振り(日本では18年)に刊行された《巨人たちの星(星を継ぐもの)シリーズ》の5作目にして最終巻です。
本作は「並行宇宙(Bの世界線)のハント博士から本書の世界(Aの世界線)のハント博士へ通信が入る」ことから物語は始まります。
SFの面白さの一つに、異星人・文明などの地球以外の何かに遭遇する面白さがあると思いますが、並行宇宙とのファーストコンタクトは本書の世界線やメタ的視点の読者の世界線と近くにあり過ぎてしまい、一つの面白さを欠いているよう感じられます。
しかし、ホーガンのストーリーテリングの力は衰えてはなく、次から次へと新たな問題・解決・視点などが展開される面白さは健在です。
そして、冒頭にある「収束」がきちんと結末に回収されるのもさすがです。
(Mission to Minerva by James Patrick Hogan, Copyright 2005. 2024年発行)
★★★
