■帯より転載
映画化原作
2026年3月20日、映画公開!
主演|ライアン・ゴズリング
迫る太陽消滅の危機。全人類の未来は
ひとりの中学校の科学教室に託されたーー。
■感想
タイトル、ストーリーテリング、エンディングと三拍子揃った、著者3作品目にして最高傑作と呼んで良いかもしれません。
タイトルは、アメリカンフットボールの試合終盤に劣勢のチームが一発逆転をんらって投げる“神頼み”のロングパス=ヘイル・メアリー・パスからと、太陽消失の危機を乗り越えるまさしく一か八かのプロジェクトを描く本作にピッタリです。
前2作は主人公の一人称と三人称による構成で物語の奥行きを出していましたが、今回は現在の一人称と過去の一人称が交互に展開されていく構成で、謎が解き明かされていき、より主人公に感情移入できるようになっています。
また、夢落ちと同じくアイディアとしては凡庸な記憶障害が、現在と過去の主人公を行き来する要素として必然性を持っています。
そして、読者の想像を超える、そうきたか!と膝を打つエンディングに、十二分な読後感を与えてくれます。
(PROJECT HAIL MARY Andy Weir, Copyright 2021. 2026年発行)
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