2022年5月22日日曜日

『逃亡テレメトリー』 マーサ・ウェルズ

愛すべき“弊機”の活躍がまた読める喜び

■帯より転載
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・日本翻訳大賞受賞
『マーダーボット・ダイアリー』最新作
「人間を殺すのは次のドラマを
見終わってからにしましょう」
ドラマ大好き人型警備ユニット“弊機”の活躍!
 
■感想
待望の《マーダーボット・ダイアリー シリーズ》第6章です。
「マーダーボット(弊機=主人公)の日記」なので、本国での発表順に読むことをお勧めします。
(本巻に収められた短編も#4と#5の間に読む方が味わい深いです)

#1『システムの危殆』(①マーダーボット・ダイアリー収録)
#2『人工的なあり方』(①)
#3『暴走プロトコル』(①)
#4『出口戦略の無謀』(①)
短編『義務』(③逃亡テレメトリー収録)
短編『ホーム-それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地』(③)
#5『ネットワーク・エフェクト』(②ネットワーク・エフェクト収録)
#6『逃亡テレメトリー』(③)

#5で団円を迎えたかのようにも思えましたが、本シリーズは「日記」であるから、弊機が活動している間は書き連ねていくのは当然。
#6本作は、縁あって保護者となったメンサー博士の出番が少ないためか、弊機のシニカルな思想、相反するかのような人間への愛情から衝動的に動き始める活躍が純粋に楽しめたような気がします。
このフォーマットであれば、日記は続けられるのでは、と思ったところ、巻末の解説で、さらに著者が出版社Torと3冊執筆する契約を交わしたことも紹介され、まだまだ弊機の活躍を楽しめることが分かった次第です。
(FUGITIVE TELEMETRY. COMPULSORY. HOME: HABITAT, RANGE, NICHE, TERRITORY by Martha Wells Copyright 2018,2020,2021. 2022年発行)

 ★★★★


2022年3月27日日曜日

『ナインフォックスの覚醒』 ユーン・ハ・リー

長きに渡る帝国の腐敗に、まだ何者でも無い主人公が巻き込まれて行く、というテンプレートなSFスペースオペラ。三部作の第一部では目新しさは見えず

■帯より転載
数学暦がすべてを支配する宇宙
若き女性軍人と、叛逆の天才。
ふたりは物理法則を超越する科学体系<暦法>を駆使して
巨大要塞の攻略に挑む–
新鋭の魔術的本格宇宙SF!
ローカス賞受賞
ヒューゴー賞・ネビュラ賞候補

■感想
「長きに渡る帝国の腐敗に、まだ何者でも無い主人公が巻き込まれて行く」という骨子に、近年のジェンダー思想や社会情勢等を組み込んだ本作は、どうしても同じ構造を持つ、2013年に発表されたアン・レッキーの傑作<叛逆航路シリーズ>と比べてしまうことになります。
2010年代ミリタリースペースオペラとしての同時性という側面を考慮しても、面白いけど斬新さ・ハッとする箇所は無かった読後感です。
「数学と暦により物理学を超越する世界」は欧米読者には目新しく感じたのかも知れませんが、アジア圏の読者には「易」の延長線上、または西洋科学では表せない東洋的世界観に近く感じてしまうのが要因の一つかも知れません。
第二・三部と続く中で、驚きを期待したいと思います。
(NINEFOX GAMBIT by Yoon  Ha Lee Copyright 2016. 2020年発行)

★★★


■六連合シリーズ(2022年3月現在)
・『ナインフォックスの覚醒』(Copyright 2016. 2020年発行) ローカス賞
・『レイヴンの奸計』(Copyright 2017. 2021年発行) 
・『レヴナントの銃』(Copyright 2018. 2022年発行予定)

2022年3月19日土曜日

『ロックイン-統合操作-』 ジョン・スコルジー

ジョン・スコルジー作品には外れ無し。手が届きそうな絶妙な距離感の近未来・世界感で起きるミステリー

■帯より転載
疫病が
蔓延した未来
+ニューラルネットワーク
+不可解な殺人事件
ロボットを操作する新人FBI捜査官が
直面した奇妙な事件とは?リアルな
想像力で描くパンデミック後の世界。

■感想
2014年に書かれた本作品ですが、コロナ禍が2年近く続く2022年に読むと、作品内で描かれているパンデミック後の世界観への共振が増し多様な気がします。
意識はあるのに体が動かなくなる病状が世界中に蔓延。
最初の発生から20年後、ヘイデンと呼ばれる患者たちは脳にニューラルネットワークを埋め込み、専用オンライン空間を利用と、現実世界を代理で動くロボット「スリープ」を操ることで通常の生活を送れるようになった・・・。
これらのギミックの絶妙な距離感(20・30年後には手が届きそうなテクノロジー)が、作品世界を私たちの現実と地続きのように錯覚させます。
ヘイデンである主人公シェインはスリーブを操り、先輩FBI捜査官と共に殺人事件を捜査していくのがストーリーの軸となります。
ただし、ミステリーとしての犯人・犯行動機の解決は従であり、ストーリーが進展していく度に、その世界観が一つ一つ膜が剥がされ明確になっていく=SFとしての世界観の強度が増すこと(主)に爽快感を得ることができます。
(LOCK IN by John Scalzi Copyright 2014. 2016年発行)

 ★★★★


2022年2月12日土曜日

Honda CT125・ハンターカブ: スマホホルダー

スマホのナビが、どこまでも誘導してくれるような気分にさせる


■製品情報
デイトナ(Daytona)
参考購入価格(2022年2月時点) 4,355円

■所感
タンクバックの表面にポケット地図を差し込んでいたのは二昔前。
スマホのナビの性能が格段と上がり、Uber Eatsの配達員の自転車やスクーターには必ず装着されいると言っても過言ではありません。
バイクは振動も多いので、スマホの落下防止も考慮して、国産メーカーであるデイトナ製を選択。
三点による抑え込みでも十分ですが、さらに付属ゴムを回すことにより、落ちる気がしません。
取付も付属の解説図を見ながら、15分程度の簡単な作業。
敷いて一番時間が掛かったのは、ハンドル径に合わせてスペーサーのプラスチックを切ることでした。
初めて行く場所・知らない道を走る際、ちょくちょく進路を間違え方向転換をしていましたが、その心配も無くなりそうです。

2022年2月6日日曜日

Honda CT125・ハンターカブ: ハンドルカバー

装着がしっくりする防寒ハンドルカバー


■製品情報
大久保製作所
参考購入価格(2022年2月時点) 4,354円

■所感
バイクに乗り始めて30年近くになるが、どうしても手を出せなかったハンドルカバーを遂に購入。
装着したら暖かいのは分かっていましたが、今までのバイクにはデザイン的にミスマッチと距離を取っていました。
しかし、ハンターカブはカブの一種、郵便や新聞配達員のカブにマストに装着されているといっても過言ではないハンドルカバーが似合わないはずがありません。
デザイン的にも実用的にも納得のいくアフターパーツです。
取付も両方で10分も掛かりませんでした。
ただし、防寒と言っても冷気は若干入ってきますので、素手だと寒いです。
薄手のグローブで丁度良い感じ。
冬のカブには、マストアイテムだと思います。

HC-UPM002は廃版となり、2022年2月からリニューアルモデルHC-UPM003が発売予定。
リニューアル後(HC-UPM003:参考価格6,600円)の色はワインからよりハンターカブの色に近いレッドに変更されていたり、操作スペースが若干広くなっているようです。
私はワイン色を渋いと感じこともあり、値ごろ感が出てきたこのタイミングでHC-UPM002を購入した次第です。