2020年12月26日土曜日

『第七の封印』 オースン・スコット・カード

一人の少女が世界を救うために旅に出る・・・異世界冒険SF

■裏表紙より抜粋
神話と伝承に彩られた惑星イマキュラータ。太古の預言者はペイシェンスこそ人類の救世主であり、神を産む聖母になると告げていたのだ!父の死後、放浪の旅に出た彼女だが、その行く手には預言の成就をはばむべく恐るべき敵が待ち受けていた・・・

■感想
和訳・出版された著書の作品の中では、(おそらく)唯一の女性主人公です。
ざっくり言うと『指輪物語』(J・R・R・トールキン, 1954年)に、モルモン教(キリスト教の一派)の処女懐胎を重ね合わせた感じです。
本作はほぼファンタジーであり、キャラクターの造形やストーリーテーリング、(好みは分かれそうですが)モルモン教を背景とした哲学的・普遍的なメッセージが、著者の魅力と改めて感じました。
(WYRMS by Orson Scott Card, Copyright 1987. 1993年発行)

★★★