■帯より転載
第36回
日本SF大賞受賞作
宇宙ハードSFの極北、22年ぶりの最新刊
■感想
本書は『航空宇宙軍史・完全版』(1983~1986年)では語られなかった、歴史の隙間にあたるエピソードが7編収録されています。(第一次外惑星動乱から40年後、第二次開戦前夜までが描かれた連作短編です)
歴史の隙間にあたるエピソード(補完)というそもそも構造上の欠点があるため、著書の持ち味であるハードウェアSFとしての緻密さは感じるものの、各短編は小粒な面白さで留まっているように感じます。
『航空宇宙軍史・完全版』を読んでから本書を手に取ることを強くお勧めします。
(2017年6月発行, 2010~2015年初出)
★★★